IT人材の不足が課題視される現在、エンジニア教育への関心が高まっている。こうした中で、実践的な教育の場として注目されているのが、オンラインプログラミングスクールの「SAMURAI ENGINEER」(サムライエンジニア)である。専属の講師がマンツーマンで指導するスタイル。受講者のゴールに向けて伴走することで、挫折の可能性を極小化している。

木内翔大SAMURAI
代表取締役社長
きうち・しょうた■1990年生まれ。小学5年生のときにゲームプログラミングを始める。大学1年時にフリーランスエンジニアになり、複数のスタートアップでウェブエンジニアを体験する。大学在学中に友人にプログラミングを教えたことがきっかけとなり、SAMURAI ENGINEERを創業。「自分の人生・時間を自らデザインする」思想の下、新たなプログラミング教育の形を実現している。

──近年、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が必要との認識が高まっていますが、成功事例はまだ少なく、課題も多いようです。

木内 最大の課題は人材です。ニーズに対してIT人材が十分ではなく、経済産業省は2030年に最大79万人のIT人材が不足すると予想しています。DXの本格化に伴い、これまで「ITとは無縁」と考えられてきた部門でも一定のIT知識・スキルが求められるようになりました。営業や企画、製造などの部門はもちろん、経営層も例外ではありません。

──小中学校・高校などでは、プログラミング教育の必修化という流れがあります。

木内 プログラミングそのものも重要ですが、プログラミングを通じて論理的思考能力を高めることが重視されています。プログラムは、論理的でなければ動きません。論理的思考能力の重要性は、全てのビジネスパーソンにも当てはまるはずです。当社のレッスンでプログラミングを学ぶ受講者の属性はさまざまですが、ビジネスパーソンも着実に増えています。年齢層は小学生から70代まで、幅広い年代の方々がいらっしゃいます。