スシローがすし業界「総崩れ」の中で唯一、前年実績並みで踏ん張れた理由Phto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、1月度~2月度のすしチェーン編だ。

スシローだけが前年実績を維持、独り勝ち

 すしチェーンの主要4社が発表した2021年1~2月度の月次業績データは、以下の結果となった。

○スシロー(スシローグローバルホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比95.1%(4.9%減)
2月度:同99.9%(0.1%減)

○くら寿司の既存店売上高
1月度:同84.5%(15.5%減)
2月度:同86.2%(13.8%減)

○かっぱ寿司(カッパ・クリエイト)の既存店売上高
1月度:同80.8%(19.2%減)
2月度:同85.2%(14.8%減)

○元気寿司の既存店売上高
1月度:同74.9%(25.1%減)
2月度:同85.7%(14.3%減)

 なぜ、2度目の緊急事態宣言下でも、スシローだけが前年度実績を維持できたのだろうか。