テレワークで肩こりに悩む人も多いテレワークで肩こりに悩む人は多い(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コロナ禍は終りが見えず、テレワークに移行する企業は増える一方です。もともと、デスクワークによる肩こりで悩む方は多くいましたが、テレワークの普及で、改めて肩こりを感じる人が増えています。もともと肩こりがあった方はさらに悪化し、肩こりから派生する体の不調に悩む方も増えています。そこで今回、鍼灸師の筆者が自宅やオフィスでできる簡単な肩こりの対策を紹介します。(鍼林浴代表、鍼灸師、整体師 笠原章弘)

テレワークにより
なぜ「肩こり」が起こるのか

 テレワークがはじまる前からデスクワークによる「肩こり」でお悩みの方も多くいたかと思います。デスクワークには(1)同じ姿勢で長時間いる、(2)背中が丸くなる、(3)足を動かさない、(4)パソコン画面を見続ける、(5)キーボードやマウスを使う、など「肩こり」になる原因が満載です。

 このようなデスクワークに加え、テレワークになると、(1)出勤時間がなくなる(運動機会が減る)、(2)人と会う機会が減る(雑談の減少、孤独)、(3)家の中や家族が気になる(画面に映ったり、声などが聞こえてしまう)、(4)外の空気を吸えない(気分転換ができない)、(5)仕事とプライベートの境目がなくなる(メリハリがなくなる)、など今までになかったストレスが加わり、肩こりはさらに悪化してしまいます。