マツダMX-30マツダ初の量産EVとなったMX-30 写真:マツダ

マツダの栄光である
ロータリーエンジンが復活

 マツダの米国部門である北米マツダは4月15日、新型EV(電気自動車)「MX-30」を今秋から米国カリフォルニア州で発売すると発表した。同時に、ロータリーエンジン(RE)を発電に使うレンジエクステンダーEV仕様を今後投入することも明らかにした。

 北米マツダのジェフリー・ガイトン社長は「ロータリーエンジンによる発電は、マツダ独自のロータリーパワートレインの復活を示すもの。このテクノロジーは、ほぼ無音で作動するように設計されており、(エンジンは)ホイールを駆動するのではなく、バッテリーを充電する。その結果、MX-30は常にEVのように走行するが、外出中でも自由に充電ができる」と語った。

 昨年10月のMX-30発表会で、マツダの丸本明社長は「EV技術を含め、一括企画でマツダ独自のロータリーエンジンを発電機として使用するマルチ電動化技術の開発を進めている」ことを明言している。2022年前半にはRE搭載電動車を投入することが既定路線だったわけだが、今回の発表で、改めてマツダのREの復活に大きく前進した形となった。

 REといえば、かつてのマツダの栄光であり、挫折でもあった。

 筆者は、かつて「ミスターRE」と呼ばれた故山本健一マツダ元社長から、開発の苦闘話を直接聞いたことがある。その「飽くなき挑戦」は、まさにマツダ(当時の東洋工業)を象徴するものだった。