保険の裏 営業の闇#12Photo:PIXTA

今や、中小の損保プロ代理店の“駆け込み寺”と化した日本共産党の大門実紀史・参議院議員。今年、駆け込んだのは、東京海上日動火災保険の損保代理店7社だった。加えて、その間隙を縫って「パンダ作戦」を仕掛ける大手損保の姿もあった。特集『保険の裏 営業の闇』(全21回)の#12では、それらの顛末について詳報する。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)

もはや損保業界でおなじみ
今年もほえた、共産党・大門議員

「本社が誠実な対応をしてくれたんで、名前は一応T損保としておきますけれど、そのT損保の福岡のある支社ですね、麻生大臣のエリアでございますが、福岡のある支社で、この3月末までに代理店を統廃合することを強引に推し進めました」

 今年3月、国会でこう発言したのは、今や損害保険業界にとってはおなじみの日本共産党の大門実紀史・参議院議員だ。

 大門議員は重ねて、「もうこの4年間こんなことばかりやっているんですね。いいかげんにしてもらいたい。うちの部屋は大手損保の苦情相談所じゃありません」と発言しているが、とりわけ今回の事案は、麻生太郎財務相のお膝元である福岡県で起こったことから、大門議員もことさらに力が入っているもようだ。

 事実、「大門議員は4月に福岡入りされましたが、またお越しになるそうです」と、ある福岡の損保関係者はいう。

 損保会社と中小の損保プロ代理店の確執――。大門議員がこの問題を最初に取り上げたのは2017年のことだが、そのはるか以前から、根雪のように横たわっている問題だ。

 では、大門議員が取り上げてきた過去の事例も参考にしながら、今回の事案をひもとくことで、この問題を考察していこう。加えて、大門議員の餌食となったメガ損保の間隙を縫って、したたかに乗り合いを仕掛ける損保の「パンダ作戦」の中身も解き明かそう。