保険の裏 営業の闇#15Photo by Toshiaki Usami

生保業界のガリバー、日本生命保険。営業職員チャネルに対して大きな制度変更は行わず、人数を増やすと明確な方針を掲げている。また、代理店チャネルを開拓すべく設立した子会社のはなさく生命保険への評価は、「1勝1敗」と言う。特集『保険の裏 営業の闇』(全21回)の#15では、清水博社長が描く営業政策について、真意を聞いた。(ダイヤモンド編集部 片田江康男)

はなさく生命の1年目を見て
手放しで喜んではいられない

――はなさく生命保険は2年目に突入しました。現状をどう評価されていますか。

 プラスとマイナス、両方あると思います。初年度の目標契約獲得件数は大幅に上回った。これは褒めてあげるべきだと思っています。

 ただ、1年目に委託できた代理店数はかなり少なかった。代理店に対するサポートや事務手続きなども考えて商品を作り、その上で委託代理店数の目標を立てたのに、なぜそれが達成できなかったのかと。