中国ラグジュアリー市場の「ユーズド」需要爆発は、日本企業にとっての福音か中国人によるラグジュアリー購買額は、今後も拡大を続けると見られる。大きなトレンドは「ユーズド」需要の爆発だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

拡大するラグジュアリー市場で
存在感を強める中国人の動向

 衣類、革製品、宝飾品、時計、化粧品、酒類、自動車などを含むラグジュアリーの購買額(市場規模)は、2019年に世界全体で2810億ユーロ(約37兆円)に達したと言われている。そのうち中国人による購買は全体の約35%を占めるが、中国内での購買は3分の1に過ぎず、残り3分の2は海外で購買された。

 しかし2020年に入り、中国から他国への渡航者数は前年比86.9%減となった一方で、中国では政府主導で海南島開発の一端である免税店が拡充された。この結果、中国人による中国国内でのラグジュアリー品の購買は全体の70~75%へと急拡大し、海外での購買は25~30%程度に縮小したと見られる。

 今後、中国からの海外渡航者数が回復すれば、海外での中国人によるラグジュアリー購買比率は、再び上昇するだろう。また、ラグジュアリー購買額は今後も拡大を続けるとみられ、2025年には中国人によるラグジュアリー購買額が約1800億ユーロ(約24兆円)に達するとの試算もある。