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FacebookやTwitterを見ていると「お金をあげます」「現金プレゼント!」などと書いている人を見かける。「見るからに怪しい」と相手にしない人が大多数だと思うが、中には「お金をくれるなら」とクリックしてみる人もいるかもしれない。ああいう人たちは本当にお金をくれるのだろうか。また、誘いに乗ってみるとどうなるのだろうか?(ITライター 大和 哲)

世の中には「あげたがり」がいる

「お金あげます」という人は、結構いる。FacebookやTwitterといったSNSでの話だが、「何名に総額いくらの現金(もしくは金券)をあげます」と言っているアカウントが本当に存在するのだ。

 最も有名なのが、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏だろう。「お金贈りおじさん」を自称し、ポケットマネーから100人や1000人といった人たちに「100万円をプレゼントする」企画をTwitter上で何度も行っている。

前澤友作氏「100人に100万円、総額1億円を配るお年玉企画」から始まって、毎週のように「フリーランスになりたい人」100人に10万円、「ペットを飼っている人」または「ペットを飼いたい人」に500人に2万円と、お金を配り続けている前澤友作氏

 筆者の周りには、残念ながら「もらった」という人はいないのだが、Twitterでの反応を見る限り、本当に受け取った人もいるようだ。

 前澤氏以外にも、お金を配る人がいる。例えばTwitterの検索欄で「お金配り」で検索してみるといい。金額はさまざまだが「100万円」、「総額10万円」などを配っている(と少なくとも称している)という人たちがヒットする。もっと小さな額で「1000円分 Amazonギフト」や「ハーゲンダッツ無料券」などまで含めると相当数が見つかるだろう。

 贈る側の動機はさまざまだ。フォロワーを増やしたい、世の中を平和にしたい、自分と同じギャンブル中毒者を増やしたい、影響力のある人間になりたい、多くの人とつながり助け合えるきっかけになれば、お店の販促活動……それぞれに、それなりに「なるほど」という思惑がある(少なくとも表側の顔としては)。

 こうしたSNSでのお金配りの場合、ほぼ必須で“アカウントをフォローすること”“特定のツイートをリツイートすること”といった応募条件がある。また、額が大きくなると、例えば前述の前澤氏の場合であれば「課題提出」といった条件が課せられることもある。