リズ・チェイニー氏米国議会議事堂ビジターセンターで会見に臨むチェイニー氏 Photo:Chip Somodevilla/gettyimages

根強いトランプ氏の影響力
来年の中間選挙に影落とす

 共和党内の「トランプ批判」の急先鋒だった、下院ナンバー3のチェイニー下院共和党会議議長の解任劇は、共和党内にトランプ前大統領の影響力が依然として強いことを如実に示した。

 米政治の当面の最大のイシューである2022年の中間選挙で、今も熱心な支持者を持つトランプ氏を敵に回したくないという心理もあって、共和党議員の多くが解任に同調、あるいは沈黙した。

 今後、中間選挙の候補者選びでもトランプ氏の意向が反映されて、米議会乱入事件の擁護や移民排斥などの極端な主張をする候補が選ばれたり、ポピュリズム的な扇動や「陰謀論」にまみれた「トランプ主義」が、共和党内だけでなく米国政治全体にパンデミックを引き起こしたりする可能性がある。

“熱烈支持者”に配慮
共和党議員は同調か沈黙

 最近のCNNなどの世論調査によれば、アメリカ国民の3分の1が昨年の大統領選挙結果の正当性を疑問視している。その割合は共和党支持者では7割にのぼるが、これらの割合は、トランプ前政権とバイデン政権に対する評価ともほぼ共通する。