コンサルから見た「バブル世代の本当の弱点」、放置すればリストラの標的にPhoto:PIXTA

パナソニックやオリエンタルランドなど、有名企業におけるリストラが相次いで報じられている。いずれも、対象は50代の「バブル世代」だ。私自身、バブル世代ど真ん中の人間なので非常に身に詰まされるものがある。今回はバブル世代の現役経営コンサルとしての立場から、「バブル世代の“本当の弱点”」を解説しよう。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)

パナソニックの壮絶なリストラが
「納得」の理由

 先日、パナソニックが50代以上のバブル世代以上を対象に多額の割増退職金を支給して、早期退職者を募ると報じられた。(参考:『パナソニック「退職金4000万円上乗せ」で50歳標的の壮絶リストラ』

 私自身、1991年に新卒で大手外資系コンサルティング会社に入社した、バブル世代ど真ん中の人間なので、この報道は非常に身に詰まされるものがある。

 ここ最近のコンサル業界は学生の就職先としても人気で、志望ランキングは毎年うなぎのぼりだ。ただ、新卒の採用は景況によって大きく左右されるものだ。現在就職活動をしている方や、バブル期とは正反対のいわゆる「就職氷河期」といわれる時期に就職活動をされた方には想像もつかないだろうが、極端なことを言えば、バブル期には希望する会社に「面接にさえ行けば、就職できた」のである。

 そんなバブル世代にしてみれば、今回の報道は「ついに来たか」の一言でしかない。