生命保険や医療保険に加入する前に考えたい、現金と健康保険の使い方写真はイメージです Photo:PIXTA

「保険に加入すると、何となく安心だ」という理由で加入している保険があるとすれば、それが本当に必要な保険であるか否かを見分けるだけで、多額の費用が節約できる場合も多いだろう。(経済評論家 塚崎公義)

保険は確率的には「損な取引」である

 保険に加入している全ての客が支払っている保険料と、受け取っている保険金を比べたら、どちらが多いだろう?少し考えれば簡単にわかることだ。保険料から保険会社のコストや利益を差し引いた残りが保険金なのだから、保険料の方が圧倒的に多いのだ。

「何事もなければ、払い込んだ保険料が満額戻ってくるので、実質的に無料で保障が受けられる」ように見える商品もあるが、何かカラクリがあるはずだ。そうでなければ、保険会社が倒産してしまうからだ。例えば、途中解約すると払込額より払戻額が大幅に少なくなるかもしれない。内容をよくチェックしてみよう。