「オンライン就活第二章」で何が変わる?学生がこれだけは心得るべきこと2年目の「オンライン就活」は昨年とどう変わっているのか。学生が心得るべきこととは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

すでに2023年卒業予定の学生の就職活動が始まっている。コロナ2年目の今年、オンラインでの就活はどうなるのか。就活生は企業からの情報発信をどう受け止め、また第三者のどのような情報を信じればよいのか。人気企業の採用から育成までを支援するダイヤモンド・ヒューマンリソースの採用コンサルタント・福重敦士氏が、2023年卒向けに企業視点を踏まえてそのノウハウを伝授する。

コロナ2年目のオンライン就活で
何が変わるのか

 2023年卒の就活生は、コロナ2年目に就活を行うことになります。22年卒の採用活動では、まだオンライン対応に慣れていない企業も多かったと思いますが、今年はオンラインを本格的に採り入れた(場合によっては対面併用による)「オンライン第二章」の就職・採用活動が始まると言っていいでしょう。ここで1年目と大きく変わるのは、「リアルとは何か」ということの意味です。

 たとえば、2020年4月のあるメガ損保の入社式は、コロナの影響が出始めた頃だったため、ZOOMで開催されました。ところが2021年4月の入社式は、東京在住者が対面参加、地方在住者がアバターでVR参加するという融合型になりました。テレビやサイトに多く取り上げられたのでご存じの方もいると思います。企業のオンライン対応も進化しているのです。今年の就活では、企業の「リアル」がどこにあるのかということを学生は注意深く考え、見極めるべきです。

なぜ口コミサイトばかりが
見られているのか

 現状では、ほとんどの企業の採用ホームページ上に、コロナ禍以前のマスクなしの社員たちが、今の基準では「密」な距離で、笑いさざめく写真がアップされていす。
 
 毎日マスクをつけて生活するのが当たり前となった私たちにとっては、これらの写真にはどこかしら古さやつくりものめいた雰囲気を感じます。

 また、オンライン選考がメインになったため、「視覚」としての就活情報が全く入ってきません。全体の動きがより見えない状況にあります。