明治の菓子事業が「おうち時間増加」でも6%超減収した2つの理由Photo:PIXTA

コロナ禍からの企業業績の回復は、勝ち組と負け組の格差が拡大して「K字型」に引き裂かれていくという二極化の議論が強まっている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回は、JT、味の素など食品/嗜好品業界の主要企業4社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

JT、キッコーマンは増収
味の素、明治ホールディングスが減収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下の食品/嗜好品業界の4社。対象期間は21年1~3月の直近四半期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・JT
 増収率:5.3%(四半期の売上収益5474億円)
・キッコーマン
 増収率:6.0%(四半期の売上高1199億円)
・味の素
 増収率:マイナス0.4%(四半期の売上高2765億円)
・明治ホールディングス
 増収率:マイナス3.5%(四半期の売上高2910億円)

 次ページからは詳細の数字とともに、その要因を解説する。