犬猫にマイクロチップ装着、日本の飼い主が抱く「体内に異物」への複雑な思い写真はイメージです Photo:PIXTA

2022年6月から、犬猫へのマイクロチップ装着が義務化されることをご存じだろうか。とは言ってもこれが販売業者の話で、一般の飼い主については努力義務。日本で犬猫へのマイクロチップ装着が標準化するためには何が必要か、猫好きの筆者が考えた。(フリーライター 武藤弘樹)

動物愛護法改正
ペットの取り扱いは向上するか

“ザル法”と悪評高かった動物愛護法が2019年に改正され、愛玩動物に対する取り組みが一歩前進した。改正法では虐待(ネグレクトなど)のあり方がより明確に定義され、これによって「これまで立件できなかったケースも立件できるようになる」とされている。
 
 今、大きく注目されているのが「犬猫のマイクロチップ装着の義務化」で、施行が来年6月1日に決定した。義務を課されるのは販売業者で、一般の飼い主については「装着は努力義務」である。
 
 そもそもマイクロチップとは、どのようなものなのか。これによって何が変わってどうなるのかについて、世間の反応に触れながら紹介していきたい。