某大手金融機関に勤めていた著者は、40歳で早期リタイアを考え始め、2019年に資産1億円を達成。51歳で早期リタイアを実現した。初の著書『【エル式】 米国株投資で1億円』では、FIRE(経済的自立と早期退職)の原動力となった米国株投資術を全公開。基礎の基礎から、年代・目的別の具体的な投資指南、最強の投資先10銘柄に至るまで、“初心者以上マニア未満”の全個人投資家に即役立つ米国株投資を徹底指南する。

電卓 考えるPhoto: Adobe Stock

米国株投資の基礎知識をわかりやすく伝えるため、Q&A形式で基礎の基礎からお伝えします。

Q いくらから米国株投資は始められますか?

A 米国株は1株から買えるので1万~2万円で始められます。

米国株は、日本株よりも少ない軍資金で始められます。

なぜなら、日本株は100株単位からしか買えませんが、米国株は1株から買えるからです。

たとえば、2020年10月2日現在の主要な米国株の株価は、図表のようになっています(カッコ内は1ドル105円で日本円に換算した金額)。

日本人でもよく知っており、収益性が高く、アップル以外は配当もそこそこという銘柄が1万~2万円で買えるのです。

米国株価
米国株日本株比較

私が投資している米国株でもっとも株価が高いのは、アマゾン・ドット・コム(AMZN)。
1株3200ドル(33万6000円)です。

これらの米国株のライバルとなる日本株を100株買うといくらになるのでしょうか。
1万円以下を切り捨てて概算してみましょう。

図表の通り、米国株(1株)のほうが日本株(100株)より高いのはアマゾン・ドット・コムだけ。

他は日本株のほうが、より多くの資金を準備しなくてはなりせん。

端的なのは、マイクロソフトと富士通。

マイクロソフトは1株が2万円ほどなのに、富士通は100株が136万円以上もするのです。

米国ETFも1株から買えます。S&P500に連動するVOO(バンガード・S&P500 ETF)は299ドル(約3万1400円)。

マイクロソフトなどの優良大型株を組み込んだETFで、私がもっとも投資しているVIG(バンガード・米国増配株式ETF)は125ドル(約1万3000円)となっています。

このように米国個別株も米国株ETFも、少額から始められるのが大きなメリット。

資金面でのハードルは、日本株よりもずいぶん低いのです。