どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーこちらからどうぞ。

あなたの賃借人、<br />ファイナル・ユーザーを<br />どう創造したらいいのか?Photo: Adobe Stock

自身の企画力やアイデアで、
ファイナル・ユーザーを「創造」する

 東京都内の駅近ワンルーム賃貸マンションであれば、ファイナル・ユーザーは誰だろう? 独身の社会人か、大学が近ければ学生など様々な想像が湧く。

 では、学生の中でもどんな学生になら、賃料がズバ抜けて高いワンルームでも貸すことができるのだろう?

 こういった疑問から出発して、自身の物件のファイナル・ユーザー、つまり賃借人やテナントを想像してみることから、アルファが必然的に生まれてくる。

 そして想像したりマーケット調査をしたりするのみならず、自身の企画力やアイデアで、ファイナル・ユーザーをまさに「創造」することだってできるのがアルファの力だ。