東京都庁Photo:PIXTA

4度目の緊急事態宣言から約2週間
それでも急増する新規感染者

 東京都に4度目となる緊急事態宣言が7月12日に出されて2週間が経過したが、第5波となる新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。27日には東京都の新規感染者数は2848人と過去最高を更新した。

 潜伏期間を考えると、緊急事態宣言の効果がそろそろ出てくるはずだが、感染の勢いは依然として強い。果たしてそう効果を期待してよいものか。

 4回目の宣言までは、「遅すぎた発令」や「早すぎた解除」が論じられてきたが、その議論自体がそれほど重要なものだったのか、怪しくなってきている。

「先手を打った」というが
早すぎた解除の撤回を迫られただけ

 政府は、第5波の感染拡大に直面して、東京オリンピックの無観客開催と東京への4度目となる緊急事態宣言の発令を決めた。