安いニッポン#予告Photo:Ralf Hiemisch/gettyimages

ジャパン・アズ・ナンバーワンはもはや遠い過去。今や日本は先進国で賃金最下位を競う、貧しい国になってしまった。特集『安いニッポン 買われる日本』は、8月2日(月)から15日(日)までの全24回にわたって、「安い国」に成り果てた日本のさまざまな局面を切り取る。

#1 8月2日(月)配信
日本人は韓国人より給料が38万円も安い!低賃金から抜け出せない残念な理由

安いニッポン 売られる日本#1Photo:PIXTA

 21世紀に入って日本の賃金はほとんど上昇しなかった。その結果、平均賃金の水準では、G7(先進7カ国)イタリアと最下位を争い、2015年には韓国に抜かれ、差が開く一方だ。なぜ賃金が上らない、安い賃金の国になってしまったのか。

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#2 8月2日(月)配信
トヨタ・ホンダ・日産に待ち受ける「安月給地獄」、自動車“勝ち組論”に待った

安いニッポン 売られる日本#2Photo:felixR/gettyimages

 日本の基幹産業である自動車業界は、輸出や雇用、そして日本経済の浮沈を左右する。この重要業界が、グローバル比較では深刻な給料安い問題に陥っている。厳しい実相をデータで浮き彫りにした。

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#3 8月3日(火)配信
伊藤忠、ソフトバンク…コロナ前後に外資が爆買いした日本企業ランキング40社【米国編】

安いニッポン 売られる日本#3Photo:RobinOlimb/gettyimages

 5%を超す大量の株式を買った際に提出しなければならない「大量保有報告書」。過去3年の大量保有者別の提出件数は延べ4万9700件に及ぶ。この膨大なデータをダイヤモンド編集部が2カ月かけて分析し、国別に独自集計した。「金融帝国」米国の買越額は3兆7500億円で、2位英国の倍の規模になっている。新型コロナウイルスの感染拡大前後に分けて、ソフトバンクグループや伊藤忠商事などに対する手口を丸裸にする。

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#4 8月3日(火)配信
「安売り」されている会社ランキング【80社】DeNA、ソフトバンクG…意外な企業続出

安いニッポン 売られる日本#4Photo:PIXTA

 安くなったのは賃金だけではない。企業も安くなってしまった。日本市場自体が他の市場に比べて割安に沈む中、株価指標で見た評価が安くなってしまった企業も少なくない。その意外な顔触れをランキングであぶり出した。

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#5 8月4日(水)配信
野村総研は年収1200万円でも…日本の「御用聞き」ITベンダーの給料が安い根本理由

安いニッポン 売られる日本#5Photo:Andriy Onufriyenko/gettyimages

 かつては世界をリードするハイテク大国だった日本。それが気付けば、デジタル後進国に転落している。その実相は、ハイテク業界の給料を国際比較すれば一目瞭然である

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#6 8月4日(水)配信
まじめに働いても貧しい日本が「ギリシャになる」理由【河野龍太郎×めいろま対談】

安いニッポン 売られる日本#6Photo by Kazutoshi Sumitomo、写真提供:谷本真由美氏

 賃金が上がらない→消費が拡大しない→企業は投資を抑える→賃金が上がらない。この無限ループに日本は陥っている。著名エコノミストの河野龍太郎氏と英国在住著述家の谷本真由美氏に、貧困化する現状と処方箋について対談してもらった。

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#7 8月5日(木)配信
三菱、三井、住友の財閥系も買われた!「英国紳士」が食指を動かした日本企業40社

安いニッポン 売られる日本#7Photo:RobinOlimb/gettyimages

 ダイヤモンド編集部による独自集計で、英国は海外大口投資家別の「大量保有報告書」提出件数が世界1位となった。「英国紳士」による爆買い日本企業ランキングを作成したところ、三菱、三井、住友の財閥系企業も買い込んでいた。彼らの手口や思惑を徹底検証する。

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#8 8月5日(木)配信
日本の“激安不動産”に外資マネー殺到!「日本買い1兆円ファンド」まで始動の実態

安いニッポン 売られる日本#8Photo:Symphonie/gettyimages

 コロナ禍で世界の不動産投資は潮が引くように後退したが、日本にはむしろ、外資マネーが押し寄せている。日本をターゲットとした1兆円規模のファンドまで登場する気配がある。

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#9 8月6日(金)配信
第一三共、アステラス…医薬品業界だけが先進国水準の給料をもらえる納得の理由

安いニッポン 売られる日本#9Photo:Gal_art/gettyimages

 日本の勝ち組業界は自動車ではなく、医薬品だった。業界ごとの課長職給料を国際比較すると、医薬品が高いことが浮き彫りに。その理由はなるほど納得だ。

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#10 8月6日(金)配信
日本「LNG買い手世界一」から陥落の危機、三菱商事・東京ガスらが脱炭素で苦境

安いニッポン 売られる日本#10Photo:Bill Chizek/gettyimages

 脱炭素ブームによってLNG(液化天然ガス)が世界で争奪戦となり、価格が高騰している。このままだとLNG価格の高騰が、安いニッポンを直撃するかもしれない。しかも、半世紀にわたってLNG市場で主導権を握ってきた日本は今、世界一の需要家から陥落する危機にあるのだ。

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#11 8月7日(土)配信
伊豆、箱根の旅館を「海外マネー」が手当たり次第買い漁る!温泉クライシス勃発の理由

安いニッポン 売られる日本#11Photo:kuppa_rock/gettyimages

 日本の温泉の魅力は近年、海外旅行客もとりこにしつつある。コロナ禍でインバウンド客こそ減ったものの、熱海で温泉旅館を買う海外マネーの動きがある。

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#12 8月7日(土)配信
コロナ後こそ「外資転職で年収3割増」を狙える理由、50~60代会社員にもチャンス!

安いニッポン 売られる日本#12Photo:Rattanakun Thongbun/EyeEm/gettyimages

「給料安過ぎ問題」を抱える日本。この時代を生きるビジネスパーソンにとっての処方箋の一つが、グローバル水準の給料がもらえる外資企業に転職することだ。しかも50~60代のシニア層にもチャンスが潜んでいる。

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#13 8月8日(日)配信
ミスター円・榊原英資氏が「1ドル90円台は二度と来ない」と“円安恒久化”を唱える理由

安いニッポン 売られる日本#13Photo by Yoko Akiyoshi

 1990年代後半に“ミスター円”として名をはせた榊原英資・元財務官。日本経済は成熟期に入り、かつてのような1ドル=100円を割り込む円高はもう来ないという。105~115円前後で推移する時代になったと現状を分析する。

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#14 8月9日(月)配信
菅首相ブレーンが「日本の給料安過ぎ問題の戦犯」と日商会頭を名指し批判する根拠

安いニッポン 売られる日本#14Photo by Y.A.

 最低賃金、過去最大の引き上げとはいうものの……。2021年度の最低賃金は全国平均で28円引き上げ、時給930円にすると決まった。ただし引き上げ率では3.1%にすぎず、先進諸外国に見劣りする。にもかかわらず、この程度の最低賃金引き上げに反対している財界首脳がいる。菅義偉首相のブレーンの一人が、名指しで批判した。

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#15 8月9日(月)配信
混迷する東芝を爆買い!「明るい北朝鮮」の貪欲投資家が買った日本企業40社

安いニッポン 売られる日本#15Photo:RobinOlimb/gettyimages

 海外大口投資家別の「大量保有報告書」件数で、シンガポールは世界3位。ビジネスはしやすいが、一党独裁政治でおおっぴらな政府批判が難しい現実から「明るい北朝鮮」とも呼ばれる。大量保有者の顔触れを見ると、まさに「アクティビスト(物言う株主)天国」の様相だ。名門運用会社などエスタブリッシュメント(支配層)勢が目立った英米との違いがはっきりと表れた。東芝、西松建設などを狙う、シンガポールの思惑を徹底分析する。

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#16 8月10日(火)配信
ビールのアサヒ年収1300万円は別格、日本の食品・日用品業界の「給料安い問題」

安いニッポン 売られる日本#16Photo:dowell/gettyimages

 食品やトイレタリー、アパレルといった消耗消費財の業界を国際比較すると、一番重要なあの職種の給料が安いことが明らかになった。消費財業界を襲う「給料安い問題」の実相。

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#17 8月10日(火)配信
日本企業の経営幹部の給料が「タイ・フィリピン以下」の衝撃、日本は出世するだけ損?

安いニッポン 売られる日本#17Photo:Howard Kingsnorth/gettyimages

 日本で1億円以上の報酬をもらっている上場企業役員は500人を上回る。ところがこの水準、国際比較すると決して十分なものではないようだ。欧米やシンガポールといった高賃金国ばかりか、タイやフィリピンの企業にも、日本の経営幹部の給料は負けているという衝撃の事実。

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#18 8月11日(水)配信
大富豪「光通信創業者の長男」が香港から買いまくった日本企業の名前とは?

安いニッポン 売られる日本#18Photo:RobinOlimb/gettyimages

  シンガポールに並ぶアジアの金融センターである「香港」。中国共産党が統制を強め混沌の中にあるが、チャイナマネーの「窓口」であることに変わりはない。ダイヤモンド編集部による独自集計では、海外大口投資家別の「大量保有報告書」提出件数で世界4位だった。ヘッジファンドや思惑を持った投資家がひしめく中、「大富豪」光通信創業者の長男が「香港」から日本企業を買いまくっている様子があらわになった。

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#19 8月11日(水)配信
NTTデータ・NECが震撼、日本のソフト開発費が「安過ぎ」て海外下請けが脱走

安いニッポン 売られる日本#19Photo:metamorworks/gettyimages

「ITゼネコン」とやゆされ、元請けから2次請け、3次請けへの多重下請け構造を抱える日本のITサービス(システム・ソフトウエア開発)業界。かつてはこの下請け構造に海外新興国の安いベンダーが組み入れられていたが、近年は日本の安さに嫌気が差して逃げ出している。

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#20 8月12日(木)配信
三菱ケミカル、住友化学…半導体・5Gに不可欠な化学業界の「給料が安い」残念な実態

安いニッポン 売られる日本#20Photo:Andriy Onufriyenko/gettyimages

 化学は洗剤や衣料といった消費財に始まり、先端分野では半導体や次世代通信規格5Gまで支える黒子的産業だ。この業界もグローバル比較で見れば、給料に大きな問題を抱えている。

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#21 8月12日(木)配信
住友商事、シャープ、ローム…「中国・産油国マネーの巣窟」租税回避地が爆買いした日本の40社

安いニッポン 売られる日本#21Photo:olm26250/gettyimages

 ロシアや中国、産油国がどの日本企業をいくら買っているのか?残念ながら近年こうしたマネーのステルス化が進み、見えづらくなっている。だが、その移し先の一つがケイマン、ヴァージン諸島といったタックスヘイブン(租税回避地)であることは間違いない。そこでダイヤモンド編集部が独自集計で、タックスヘイブンから買われた日本企業と、大量に買った投資家をランキングした。彼らのヴェールを引き剥がし、住友商事、シャープなど爆買いされた日本企業の実名を明らかにする。

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#22 8月13日(金)配信
ホンダ「早期退職大量応募」の時代に選ぶべき、自動車以外の“食える製造業”

安いニッポン 売られる日本#22Photo:sompong_tom/gettyimages

 日本には半導体製造装置や産業用機械の世界的有力企業が数多くある。そういった企業の給料を国際比較すると、グローバル競争を勝ち抜く上での大きな強みが見えてくる。

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#23 8月14日(土)配信
アップル・TSMCを虜にする日本のモノづくり企業を大公開【電機・機械15社】

安いニッポン 売られる日本#23Photo:RomoloTavani/gettyimages

 安いニッポンでもお家芸のモノづくりで、米アップルや米インテル、台湾TSMCなど世界の一流企業をとりこにする、知る人ぞ知る企業が存在する。電気機器、機械の超ニッチな分野で世界トップシェアを誇る日本企業15社を明らかにする。

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#24 8月15日(日)配信
トヨタ・サムスンが伸びれば儲かる「世界ニッチトップ」企業を大公開【化学・輸送用機器15社】

安いニッポン 売られる日本#24Photo:RomoloTavani/gettyimages

 超ニッチな分野のモノづくりにこだわり、トヨタ自動車や欧州エアバス、韓国サムスンなど世界の一流企業にとって欠かすことのできない稀有な存在がニッポンにはある。化学、輸送用機器などの分野で世界トップシェアを誇る日本企業15社を詳らかにする。

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Key Visual by Noriyo Shinoda

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