「iDeCo」「ふるさと納税」をしないサラリーマンが損をしているワケ住民税や保険料がどのように決められてどう引かれるのか、また自分の所得税率のしくみなどを知っているかどうかで、同じ給料でも手取りの金額に大きな差が出る Photo:PIXTA

毎月もらう給与明細。月々の給料や手取りがどれぐらいかは把握していても、所得税や住民税、健康保険・厚生年金などの社会保険料がどれぐらい引かれているか、きちんと確認している人は少ないのではないでしょうか。住民税や保険料がどのように決められてどう引かれるのか、また自分の所得税率のしくみなどを知っているかどうかで、同じ給料でも手取りの金額に大きな差が出てきます。そこで今回は、公認会計士で税理士の梅田泰宏さんの著書『「給与明細」のカラクリ』(青春出版社)から、近年話題の「iDeCo」と「ふるさと納税」の節税効果についてそれぞれ抜粋紹介します。

「iDeCo」の節税効果は絶大!

――iDeCo、ずっと気になっています。

 そうですよね。iDeCoの概要を簡単に説明すると、老後の資金づくりを目的とした年金制度です。国民年金や厚生年金などは公的年金と呼ばれますが、その上に乗る私的年金です。

 加入者が掛金を拠出し積み立てて、自らの責任で運用するのが大きな特徴。ですから、運用成績によって、将来受け取る金額が増減します。

――資産運用なんてやったことないから自信がないです…