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テーパリングのスケジュール
9月にも公表の可能性浮上

 米国の今年4~6月の実質GDP(国内総生産)は、前期比年率で6.5%と4四半期連続でプラス成長を記録した。

 昨年3月以降に広範囲に経済活動が制限されたことでGDPは2期連続でマイナス成長を記録したが、その後の1年間で落ち込みの全てを取り戻した。

 2008年の金融危機時には、実質GDPが2009年4~6月にボトムを付けてから、危機発生前の水準に戻るのに1年半かかったことと比較すると、今回の回復ピッチは速い。

 7月27、28日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文などからは、量的緩和縮小(テーパリング)に向けた議論が相当に煮詰まっている状況が浮き彫りで、早ければ9月にもテーパリング開始に向けた詳細やスケジュールが公表される可能性も少し出てきた。