偉人たちの、驚きの子ども時代を紹介した楽しい児童書『すごい人ほどぶっとんでいた! オタク偉人伝』著者の小川晶子と、現代の子育ての悩みに寄り添い、17万部のベストセラーとなっている『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』著者の加藤紀子による特別対談が実現! 偉人に学ぶ子育てのヒントとは?(構成:小川晶子 初出:2021年8月20日)

「才能が伸びる子」の親がしている1つの習慣【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

電柱におしっこのマネで犬を完コピ
──世界的女優の子ども時代

加藤紀子(以下、加藤) 『オタク偉人伝』、楽しく読ませていただきました。本に登場した偉人をピックアップして、子育てや教育の視点からお話しできたらと思います。

小川晶子(以下、小川) ありがとうございます。私自身、子育て真っ最中で、いろいろ悩むことがあり、偉人たちの子ども時代をリサーチしたことから『オタク偉人伝』が生まれました。偉人と子育て、教育についてお話しできるのはとても嬉しいです。

加藤 取り上げられていたなかで、まず面白かったのが、イングリッド・バーグマン。アカデミー賞を三度も受賞した大スターですよね。

小川 「君の瞳に乾杯」というセリフが有名な映画『カサブランカ』や、『白い恐怖』などのヒッチコック作品が代表作です。スウェーデン出身で、ハリウッドで大活躍し、イタリアのロベルト・ロッセリーニ監督の映画にも多く出演しています。

加藤 まさに世界的大女優。そのイングリッド・バーグマンは、子どものころ「なりきりオタク」だったと。自分ではない何かになりきるのが楽しくて、お姫様にでも植木鉢にでもなっていたそうですね。

 犬になりきりたくて、首輪をつけて散歩に連れていってほしいとお父さんに頼んだというエピソード、面白かったです。さすがにお父さんは断って首輪なしで散歩に行き、イングリッドは道行く人に吠えかかったり、電柱に片足をあげてオシッコのマネをしたりしていた。