定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在もどんどん資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!

通帳Photo: Adobe Stock

丼勘定になりがちなパターン

株式投資は、万一ゼロになっても困らない余裕資金で運用するのが大前提です。

安定した収入がある会社員なら、株式投資のための余裕資金を貯めるのに、それほど苦労はしないでしょう。

私自身は入社3年目、27歳のときに余裕資金100万円で株式投資を始めました。

それ以上は株式投資には使わないと当時の彼女(現在の妻)と約束したのですが、想定外の大損をして、内緒で150万円の追加資金を投入しました。

この100万円+150万円=250万円が、最初の軍資金といえます。

それ以降は、余裕資金ができても、証券口座に追加入金していません。

株式の売却益は再投資していますが、元手250万円だけで株式資産2億円超を達成したのです。

元手は大きいほうが株式投資の選択肢は広がります。

現在すでに余裕資金が十分にあるなら、私と同じように100万~250万円ほど証券口座に入金。

余裕資金が少ないなら、そこまで毎月少しずつ証券口座に入金してみてください。

しかし、それ以上は余裕資金ができても、安易な追加投入は控えるべきです。

損失が出るたびに、補塡するように追加で資金を投入していたら、丼勘定になりがちだからです。

利益が出ているのか、損をしているのかが曖昧になりますし、失敗しても経験値が上がらない恐れもあります。

「失敗してもボーナスで補塡すればいいや」などと逃げ道が頭のなかにあると、銘柄選定の基準が甘くなる恐れもあります。

「追加入金はしない」と決めて真剣勝負をするほうが、個人投資家としての成長スピードも速まります。

運用益の再投資だけで回るようになれば、余裕資金は日常の生活を豊かにするために使ってみてはどうでしょうか。

株式投資に資金をつぎ込むために、日々の暮らしを節約しすぎるのも、つまらないと思います。