定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在もどんどん資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!

記録 ノートPhoto: Adobe Stock

自分の投資が客観的に把握できるようになる

私は株式投資を始めた頃は利益確定が早く、回数も増えがちでした。

損もしていたのですが、利益確定する回数のほうが多かったので、なんとなく「儲かっているんじゃないか」と考えていました。

しかし、実際は真逆だったのです。

損失額のほうが多く、投資元本がかなり減っていて驚いた記憶があります。

そうした失敗体験があり、株式投資を始めてからおよそ1年後、2003年8月頃から投資記録をつけるようになりました。

その習慣は、現在も続いています。

大きな株式資産を築くには、具体的な目標を立てることが大切ですが、目標に近づけているかどうかは、投資記録を残しておかないとわからなくなります。

私の投資記録のつけ方は、次の通りです。

私がメインで使っている証券口座はSBI証券ですが、サイトにログインして、「口座管理」→「取引履歴」→「譲渡益税明細」と進むと、1ヵ月の売買損益を出すことができます。

そこで表示された損益金額合計をその月の実績としてエクセルに転記します。

2003年から毎月1列ずつ損益を追加していったので、現在ではエクセルのHF列まで使ってしまいました。

これに加えて1年に一度の恒例行事として、年末に「譲渡益税明細」から1年間を範囲指定してデータを抽出。

銘柄別の損益も記録に残しています。

私のように細かくやる必要はないかもしれませんが、なんらかの形で投資記録をつけたほうが、自分がどのくらい儲かっていて、どのくらい損をしているのかを客観的に把握できるようになります。

それにより、どこをどう変えれば自分の株式投資を最適化できるかというヒントを得られるようになるのです。