「週末起業」で成功する人に共通する3つのポイント週末起業で成功する人の3つの共通点とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

在職中から小さなビジネスを始める「週末起業」を提唱・指導して20年以上がたちました。その間、さすがに数え切れないほどの事例を見てきました。当然、成功する人としない人がいるわけですが、その違いはどこにあるのでしょうか?今回は成功する人に共通する3つのポイントについてお伝えしたいと思います。(経営コンサルタント 藤井孝一)

パーソナルトレーニングで
月30万円以上の副収入

 Eさん(30代・男性)は、食品メーカーの研究職として働くサラリーマンです。ただ、終業後や週末には都内のスポーツジムでパーソナルトレーナーとして活躍しています。

 確かに彼のたたずまいは、一般的な理系男子のイメージとは大きく異なっています。真っ黒に日焼けした肌にアーミーカット、スーツを着ていてもわかる分厚い胸板という強烈な押し出しです。何でも趣味はボディービルディングということで、数々のコンテストにも出場しているそうです。

 会社の仕事が終わるとジムに直行し午後10時ごろまで、パーソナルトレーナーとして働いています。休日は朝から夜までということもあるようです。お客さんもサラリーマンですから、むしろこの時間の稼働が好都合のようです。ほぼ無休ですが、好きな仕事に関われているので疲れ知らずということです。

 Eさんは次のように語ります。

「この仕事についたきっかけは、けがをしたときのリハビリです。そのとき始めた筋トレで面白さに目覚めて、競技ボディービルダーになりました。後に、知り合いに誘われてパーソナルトレーナーとして働くようになりました。収入は、今では月30万円くらいです」

 マイナビ転職の統計によると副業の平均月収は、5万9782円ということですから、副収入としては上々といえるでしょう。

「今はトレーナーの仕事が楽しくて仕方ないんです。好きな筋トレでお金がいただけるなんて申し訳ないくらいです。しかも、お客さんたちから感謝されています。会社の仕事では絶対に味わえない充実感を味わえます。それに、パーソナルトレーナーは結構待機時間が多いんです。その間、自分の体を鍛えたり、仲間と情報交換したり、勉強したりできます」と語ります。

 そして「天職を見つけたと思っています。いずれこの仕事で食べていくつもりです。少しずつこの仕事の比重を増やして、数年後には独立するつもりです。夢は、自分のジムを持つことです。夢の実現に向かって、今日も筋肉指導とトレーニングに励む日々です」と爽やかに笑います。