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コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、2021年4~6月度のその他サービス編だ。

タイムズ、QBハウスと同じ前年実績超えでも
「キーパーだけが勝ち組」のワケ

 その他サービスの主要4社が発表した4~6月度の月次業績データ(既存店売上高、売上高など)は、以下の結果となった(業績の数字は各月の速報値を使用)。

◯タイムズ(パーク24)のタイムズパーキング売上高
 4月度:前年同月比130.4%(30.4%増)
 5月度:同123.0%(23.0%増)
 6月度:同101.3%(1.3%増)

◯QBハウス(キュービーネットHD)の既存店売上高
 4月度:前年同月比305.5%(205.5%増)
 5月度:同299.6%(199.6%増)
 6月度:同107.9%(7.9%増)

◯スタジオアリスの売上高
 4月度:前年同月比356.2%(256.2%増)
 5月度:同424.7%(324.7%増)
 6月度:同90.7%(9.3%減)

◯キーパー(KeePer技研)の既存店売上高
 4月度:前年同月比228.7%(128.7%増)
 5月度:同136.1%(36.1%増)
 6月度:同135.2%(35.2%増)

 21年6月の月次業績データにおいて、今回取り上げる4社のうちスタジオアリスを除く3社が前年実績を割っている。

 しかし、その3社の中にも格差がある。実は、キーパーと残りの2社(タイムズ、QBハウス)では業績改善における「重み」が違うのだ。では、その数字のカラクリをご紹介しよう。