わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び#10Photo by Naoyuki Hayashi

特集『わが子にピッタリ!塾・予備校&家庭教師・オンライン教材選び』(全22回)の#10では、昨年に発刊され話題となった『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』の著者、たかせみほ氏に、省エネ&低コストな塾の活用術や子育て術を聞いた。(ダイヤモンド編集部 塙 花梨)

シングルマザーで息子2人を
東大理Iに入れられた訳とは

「中高一貫校でのびのび育ってほしい」「できればいい大学に行かせてあげたい」――。親が子どもに抱く願いは尽きないが、家庭環境などさまざまな理由から、理想の子育てを諦めざるを得ないことも多いだろう。

 たかせみほ氏は、41歳のときに離婚。当時、2人の息子は小学6年生と小学4年生だった。シングルマザーで働きながら必死に子育てをしたたかせ氏。中学受験で中高一貫校に入った2人は、共に東京大学理科I類に現役合格を果たした。

 そこで今回は、たかせ氏がシングルマザーとして子育てに奮闘して培った教育のこつ、塾の使い方などをインタビューしていく。

一人親でも隙間時間でできる!
子どもの学力が上がる幼児教育

――たかせさんが子育てを工夫するようになったきっかけを教えてください。

 私自身は小学校低学年まで自然が多い神奈川県逗子市で育ったので、本来の性格はかなりのんびり屋なんです。ですが、嫁ぎ先が学歴を重視するところだったので、息子が小さいうちから知恵が付く方法を考えるようになりました。その中で、幼児教室の体験をさせてみたらすごく楽しそうにしていたんです。それがきっかけで、私自身も家庭での子育てを工夫し始めました。

――幼児教室では、どんなことを体験したのでしょう。

 週に1度でしたが、基礎概念10個(色→形→大小→数→量→空間認識→比較→順序→時→お金)を順番に負荷をかけて教えていくなどの方法を知りました。

 本来、学びは楽しいものですが、小さい子は30分じっとしているだけでも難しい。ですから……