倒産危険度ランキング#アクセルマークPhoto:cnythzl/gettyimages

主力のゲーム事業の不振で2020年9月に債務超過に転落したアクセルマーク。ダイヤモンド編集部の倒産危険度ランキングで、ワースト4位にランクインした。特集『廃業急増!倒産危険度ランキング2021』の番外編では、アクセルマーク・松川裕史代表取締役社長を直撃し、打開策を聞いた。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

倒産危険度ランキングワースト4位
アクセルマークの社長を直撃

 新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が打撃を受け、倒産事情も激変した。そこでダイヤモンド編集部は上場企業3787社の「倒産危険度(Zスコア)」を総点検。リスクの高い493社をあぶり出した(本特集#1『倒産危険度ランキング2021【ワースト1~100】上場廃止オンキヨー29位、1位は?』参照)。ワースト4位となったアクセルマーク・松川裕史代表取締役社長に、現状の打開策を聞いた。

コロナの株価下落が「想定外」
再度の転換社債と新株予約権発行で債務超過は解消

──2020年9月期に債務超過に転落するなど財務状況が厳しいです。

 6期連続で最終赤字を計上するなど、以前から業績はよくありませんでした。特に大きな赤字を出していたのがゲーム事業。会社の構造を変えようと、20年9月にオルトプラスへゲーム事業を譲渡しました。

 財務面では、19年9月の無担保転換社債型新株予約権付き社債と新株予約権の発行で資金調達する予定でした。ところが想定外だったのが新型コロナウイルスの感染拡大による株価の下落。20年2月下旬以降は新株予約権の行使が止まり、資金調達がストップしてしまいました。

 21年3月に転換型社債と新株予約権を出し直してようやく資金調達でき、債務超過を解消しました。