シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉を音声配信。終わりの見えないコロナ禍で不安が広がるいま、心のなかに小さな希望を増やす方法を教えてくれる。きょうのひとことは、これ!
「自分に依存する分には問題ないわ」

依存体質の人は、これやってみて!Photo: Adobe Stock

他人やモノに依存するのではなく

きょうのひとことは、
「自分に依存する分には問題ないわ」

いろんなことに、依存してしまう人がいます。
依存すると、その場ではストレスなどが解消されるものの、依存が依存を連鎖的に引き起こしてしまって、状況が悪化してしまいます。
だから、基本的に依存というのは、よろしくないことなんです。

しかし、たった1つだけ、依存してもいい対象というのがあります。
それは自分自身です。

では、自分に依存するとは、どういうことでしょうか?

なんかムシャクシャするから、あれをしてみよう、これをしてみようと、自分の行動や考え方を変えたりしてみる。
あるいは自分自身に向けて、「ああ、もうイヤだな~」とか愚痴を吐き出したりするということです。

たとえ友人だとしても、他人に依存して愚痴を吐き出したりすることは、基本的にはよろしくないです。
でも、自分自身に愚痴を吐き出す分には問題ありません。

よく知られるイソップ寓話の1つに、「王様の耳はロバの耳」というのがあります。
王様の耳がロバの耳であることを知ってしまった人が、口止めをされたものの、誰かに打ち明けたい苦しみに耐えかねて、森に向かって「王様の耳はロバの耳」と叫んだという話です。
そんなふうに森に向かっても、穴ぼこに向かってもいいので、人知れず愚痴を吐き出してみるのは問題ありません。

また、ムシャクシャするから、いまからちょっとそこらを走ってストレス解消をしようというのも、自分に依存するという問題なしの行動です。

自分の行動や考え方を変える。
いい方を変えれば、
「自分で自分の機嫌をとりましょう」ということです。
だから、依存体質の人は、「自分に依存する」というふうに考えてみましょう。

依存しやすい人に「依存するな」と言っても難しいので、「自分自身に依存しましょう」と言ったほうが、捉えやすくて、少しホッとすると思います。

きょうのひとことは、
「自分に依存する分には問題ないわ」
でした。

参考になったかしら?