入社3年目のこと。40歳をちょっと過ぎるまでに株式投資で生涯賃金2億円を稼ぐことを決意した。でも、投資はまったくの素人だった。そこで、サラリーマンとして忙しく働きながら、株式投資の入門書を買って勉強するところから始めた。最初は短期売買を繰り返して失敗したが、より落ち着いて取引できる中長期投資に方向転換したところ、“勝ちパターン”が見つかった。どんどん資産を増やし、当初の計画前倒しで資産2億円達成!『10万円から始める! 割安成長株で2億円』の著者・弐億貯男が、すべての会社員におすすめの投資スタイルを手取り足取り伝授する。

【弐億貯男の株式投資で2億円】<br />株式の中長期保有で<br />狙い目のビジネスモデルとは?Photo: Adobe Stock

割安水準まで株価が下がるのを
待つことも大切

【弐億貯男の株式投資で2億円】<br />株式の中長期保有で<br />狙い目のビジネスモデルとは?

「配当利回り」とは、購入した株価に対して、1年間でどれだけの配当金が受けとれるかをパーセンテージ(%)で示したものです。

次のような式で計算します。

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これも「会社名」と「配当利回り」でキーワード検索すれば、簡単にチェックできます。

私は資産を増やすために株式投資をしていますから、株価の値上がり益を期待して投資しており、配当金や配当利回りを期待しているわけではありません。

それなのにチェックするのは、高い配当金や配当利回りが株価の下支えになるからです。

ただし、株価が下落した銘柄は計算上、配当利回りが高くなります。

業績不振で株価が急落した銘柄は「割安株」ではあっても「成長株」とはいえません。

そこで「①直近2~3年は『増収増益』か?」を合わせて確かめるようにするのです。

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世の中には「フロー型ビジネス」と「ストック型ビジネス」があります。

フロー型ビジネスとは、飲食業や小売業のように、その都度、商品を販売したり仕事を請け負ったりするビジネスですが、景気や流行で業績が変動しやすいリスクがあります。

ストック型ビジネスとは、携帯電話、電気、ガスのように安定して継続的な収入が得られるインフラビジネスが代表例です。

もっとも、これらの銘柄はNTTドコモや東京電力、東京ガスのように大型株がほとんどで、市場がすでに成熟していることもあり、株価の高い成長性は見込めません。

ストック型ビジネスで「割安成長株」の代表例になるのは、月払いや年間契約でサービス提供して安定的に継続的な収益を見込める会社です。

具体的には、ホームセキュリティ、不動産管理、マンション向けの光ファイバー網、ウォーターサーバー、中古車ローン、BtoBで企業向けのサービスを手がける会社などです。

ストック型ビジネスのスポーツクラブは、新型コロナウイルスの蔓延で逆風が吹きましたが、健康志向自体はこの先も変わらないと思います。

こうしたストック型ビジネスであれば、フロー型ビジネスのように売上が急減するリスクが少なく、株式の中長期保有に適しています。

私自身、2005年くらいまでは割安性と成長性ばかりに気をとられ、ビジネスモデルを無視して不動産バブルに踊り、低PERの新興不動産銘柄ばかりを買っていました。

幸いにも不動産バブルが弾ける前に売り抜けられたのですが、当時保有していた新興不動産銘柄はストック型ビジネスではなく、ライブドアショック以降は業績が伸び悩み、リーマンショックで倒産してしまった会社もあります。

こうした経験もあり、私はストック型ビジネスであることを重視して投資するようになったのです。

あとはストック型ビジネスで業績好調な銘柄を、いかに安く買えるかがポイントになります。

今回の新型コロナショックのような大暴落に限らず、年に1回か2回は株式市場が調整局面に入るタイミングがあります。

私の経験上、いいと思った銘柄が直近で株価が上昇している場合、そこで慌てて買ったりしないで、年に1回か2回ある調整局面で、買いたいと思える株価水準に下がるまで辛抱強く待つことをおすすめします。

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