バイデン大統領Photo:Kent Nishimura/gettyimages

感染再拡大やアフガン撤退の混乱
トランプ大統領に次ぐ低支持率

 米国でバイデン大統領の支持率が大きく低下している。

 就任1年目の後半になって支持率が低下するのは、就任当初の期待の上振れがはげた多くの大統領が経験する展開だ。

 しかし、今回の支持率低下の背景を分析すると、来年秋の議会中間選挙に向けて、バイデン政権にとって気になる予兆が浮かび上がる。

 9月22日に世論調査大手のギャラップ社が発表した支持率は43%と、8月の49%から低下した。就任後で最も高かった1月、4月の57%からは、実に14%ポイントの下落だ。

 支持率低下は、他社の世論調査にも共通している。

 リアル・クリア・ポリティクスが各社の世論調査を平均した集計でも、9月に入ってバイデン氏の支持率は40%台半ばまで低下した(図参照)。