“謎肉”の日清食品も挑戦!未来の食料危機を救う「培養肉」とは“謎肉”の日清食品が挑む、世界初の「培養ステーキ肉」とは? Photo:PIXTA

近年、劇的に変わりつつある「食」の世界。今後、地球規模の人口爆発による食料の供給不足や、外食業界での人手不足が深刻化、さらに新型コロナウイルスの流行で、ますます先行き不透明な時代になっていくでしょう。こうした深刻な問題を解決すべく、日本をはじめ世界各国が臨んでいるのが、「フードテック」です。「フードテック」とは、「フード」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語で、最先端の技術を活用し、イノベーションによって食の可能性を広げようとするものです。たとえば、培養肉や代替肉、スマート調理機器など、すでに実現しているものもあるのです。そこで今回は、宮城大学食産業学群教授・石川伸一さん監修の著書『「食」の未来で何が起きているのか』(青春出版社)から、「フードテック」の具体的事例を抜粋紹介します。

これからの時代の注目食材「培養肉」とは

 食とテクノロジーが新たに出合い、これまでにないモノが生み出されるフードテック。画期的な分野があまたあるなかでも、ひと際驚かされるのが「培養肉」に関するイノベーションだ。

 培養肉とは、家畜や魚などの筋肉から少量の細胞を取り出し、体外で組織培養して作られる人工肉のこと。まるでSF映画で描かれる話のようだが、現実に技術革新がどんどん進められている。