ビール蒸発#予告Photo:PIXTA

ビールの「蒸発」が止まらない。コロナ禍で「外飲み」が消滅し、飲食店に依存するビールメーカーのビジネスモデルは完全に瓦解した。生き残りを懸け、各社は旧来の事業モデルからの脱却を模索するが、そこには旧態依然の組織や慣行が立ちふさがる。ビールは消えてなくなってしまうのか。ビールメーカーは市場縮小の“無間地獄”から抜け出せるのか。特集『ビール蒸発』は、10月11日(月)から18日(月)までの全8回で、激変するビール業界を追った。(ダイヤモンド編集部 山本興陽、名古屋和希)

#1 10月11日(月)配信
キリンビール11年ぶりの王座奪還は幻か、手を染めた「禁断のクスリ」の功罪

ビール蒸発#1Photo:anusorn nakdee/gettyimages

 11年ぶりにシェアトップを奪還したキリンビール。主力ビールのてこ入れ成功などが原動力とされるが、陰に最大の“立役者”がいる。問題はその立役者が、功罪相半ばの存在であることだ。悲願であった王座奪還の見返りにキリンが失いつつあるものとは。

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#2 10月12日(火)配信
ビール会社の営業マンが「飲食店の需要蒸発」でも安泰でいられる残念な理由

ビール蒸発#2Photo:bee32/gettyimages

「コロナ前に戻ることはない」。飲食店でのビール消費の回復は絶望視される。だが、ビールメーカーの社内を見ると、その市場環境とは正反対の風景が広がる。飲食店向けの営業体制は一向に変わっていない。変化に対応できないビール各社が抱える問題とは。

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#3 10月13日(水)配信
ビール大手が恐れる「2大時限爆弾」、緊急事態宣言解除でも気が休まらない理由

ビール蒸発#3Photo:PIXTA

 10月に緊急事態宣言が解除されたが、ビールメーカーに楽観ムードはない。背景にあるのは、二つの「時限爆弾」の存在だ。コロナ禍は流通構造が抱えるリスクを一挙に顕在化させた。ビールメーカーが直面するのは売り上げ消滅と値下げドミノの悪夢だ。

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#4 10月14日(木)配信
ビールメーカーが「ビールを捨てる日」、泡と消えゆく乱発新商品に厳しい視線

ビール蒸発#4Photo:Ralf Geithe/gettyimages

 主力ブランドを大量に生産・投下していくビールメーカーの事業モデルは転換点を迎えた。旧来のビジネスモデル脱却への圧力は消費者からだけでなく、流通サイドからも強まっている。ビールメーカーは「脱ビール」という二律背反を迫られている。

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#5 10月15日(金)配信
「スーパードライに次ぐ第2の柱を」アサヒビール社長が狙う挽回の一手とは

ビール蒸発#5Photo by Masato Kato

 スーパードライという最強ブランドを誇り、長くトップメーカーとして君臨してきたアサヒビール。しかし、ビール蒸発の危機はトップブランドをも直撃している。苦境を乗り越えるためのアサヒの秘策とは。トップが激白した。

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#6 10月16日(土)配信
日本を捨てるアサヒと捨てられないキリン、海外戦略でビール2強に明暗

ビール蒸発#6Photo:imaginima/gettyimages, REUTERS/AFLO, Diamond

 国内市場の消滅にひんし、ビールメーカーは海外に活路を見いだそうとしている。アサヒグループホールディングスは2兆円超を投じ、脱「日本」を模索する。一方、誤算が続くのがキリンホールディングス。海外の稼ぎ頭は消滅寸前。ビール2強の海外戦略に迫った。

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#7 10月17日(日)配信
アサヒGHD海外戦略のキーマン激白!2兆円超のビール事業買収完了も「最終形ではない」

ビール蒸発#7Photo:JIJI, EPA=JIJI

 2兆円超を投じ、海外で大型買収を進めてきたアサヒグループホールディングス。5年前はわずか8%にすぎなかった事業利益の海外比率は、今では70%超に急拡大した。しかし、日立製作所出身でアサヒの海外戦略のキーマンである朴泰民取締役は「これが最終形ではない」と断言する。

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#8 10月18日(月)配信
「茶坊主のキリンvs外様のアサヒ」役員登用に違い鮮明、ビール2強の出世とカネの裏事情

ビール蒸発#8Photo:123RF

 ビール蒸発という共通の課題に直面するビール2強。その出世事情は対照的だ。キリンホールディングスの役員にはプロパー出身の「茶坊主」が並び、アサヒグループホールディングスは「外様」が多数を占める。2強の出世とカネの裏事情を追った。

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Key Visual by Tatsuya Hanamoto, Kanako Onda

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