コロナ関連倒産が増える中、この経済の混乱に乗じてコンプライアンス違反やずさんな経営を行う企業も出てきている。今回は、コロナ関連倒産とみられた企業が、粉飾決算で不正に資金調達をし、さらに驚くようなことに金を投じていた事例を紹介する。(東京商工リサーチ情報部 坂田芳博)

コロナ関連倒産は
すでに1984件

UNITHINXの本社事務所UNITHINXの本社事務所(撮影:東京商工リサーチ)

 10月1日、全国で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除されたが、コロナ禍で多くの企業は依然として苦境に直面している。

 コロナ関連の支援策で企業倒産は抑制されているが、コロナ関連倒産(負債1000万円以上)は2020年2月の第1号から2021年9月末までに1984件に達した。

 2021年は1月から毎月100件以上の倒産が続き、9月は月間最多の154件を記録している。大半は、もともと業績が厳しかった企業だが、コロナ禍がダメ押しとなり事業継続を諦めた企業も目立つ。

 コロナ禍は、それまで頑張ってきた企業のさまざまな隠れた側面も浮かび上がらせる。なかには堅実経営とみられていたが、実際は粉飾決算で調達した資金を海外のアイドルグループにつぎ込んだ揚げ句、破産に追い込まれた企業もあった。