DXを邪魔する「4つの足かせ」、なぜ企業変革が進まないのか

ダイヤモンド・オンラインの大ヒット動画特集『マッキンゼー流!DX革命』(全7回)から、抽出したエッセンスを特別公開する。第2回の今回は、DXの阻害要因に焦点を当てる。コロナ禍で加速するDXは、大企業のみならず中小企業においても導入が急がれるが、まだまだ他人事の企業も多い。なかなかDXが進まない背景には、日本企業に特有なDX革命を邪魔する足かせもあるようだ。(ダイヤモンド編集部 羽富宏文)

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DXによる企業変革を阻む要因

 世界最高峰の戦略系コンサルティング会社、マッキンゼーが定期的に実施している企業変革サーベイによると、DXがパフォーマンスの向上と持続的な組織能力の構築に成功している割合はわずか16%だという。

 とりわけ製造、エネルギー、インフラ企業での成功率は4~11%にとどまるという結果も出ている。一体なぜなのか?

 マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナー、黒川通彦氏はこう指摘する。

「企業内に日本特有の足かせがあるからで、これを崩すことが成功要因となります。自社のビジネスモデルをDXに変えて、PL効果が出て初めて成功といえるのであって、DX推進を踏みとどまっている企業の多くは、全社展開できていないのです」