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スマホもパソコンも、インターネットに常時接続して使うのが当たり前になったことで、以前よりもマルウエアに感染するリスクが高くなっています。サイバー犯罪者はいろいろな手を使って、ユーザーに自らマルウエアをインストールさせようとしてきます。今回はそんな手口をまとめて紹介します。(NPO法人デジタルリテラシー向上機構 代表理事 柳谷智宣)

自分の手でマルウエアをインストールさせるあの手この手

 サイバー犯罪者が、全員すご腕なわけではありません。その大多数は、セキュリティがしっかりしているPCやスマホに不正侵入するツールや腕は持ち合わせていません。しかし、ユーザー本人にIDとパスワードを教えてもらう、もしくはマルウエアを自分でインストールさせることができれば、不正アクセスができます。

 マルウエアとは、悪意のあるプログラムの全般を指す言葉です。ウイルスやワーム、トロイの木馬、スパイウエアなど、ユーザーのPCやスマホに悪さをするものの総称と言っていいでしょう。

 ユーザーも、悪さをすると分かっているものをわざわざインストールすることはありません。何らかのウソや誤情報で誘導して、インストールさせるのです。今回は自分の手でマルウエアをインストールさせる、あの手この手を紹介しましょう。