ひろゆきが明かす「抜群に話がうまくなる方法」第1位は?ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

訓練すればできる

 僕自身あまり思わないのですが、「話がうまいですね」とよく言われます。個人的には知っていることを当たり前のように話しているだけです。

 こんなものは、訓練すれば誰でもできることだと思います。

 なので、話し下手な人のために、ある方法を教えようと思います。

数学で学んだアレが大事

 中学の数学で「証明」という分野があったと思います。

「三角形ABCは二等辺三角形である。そのことを証明せよ」

 というような問題です。

 これに、話し方のすべてが詰まっています。

 数学で証明をする場合、「○○は××である。」という結論から話を始まなくてはいけません。

 そこをまず共通認識として持っておかないと、そこからの話が何の意味も持たないからです。

 だから、普段の会話でも、それを意識するようにしましょう。

「結論」を補強してくだけ

 次に、結論を言ったのなら、その「証拠」となる情報を捕捉しないといけません。

 先ほどの例でいうと、「辺ABと辺BCが同じ長さである」ということを示さないといけません。

 最初に結論を話したら、次にやることは、最短距離でその証拠となる「事実」を並べることです。ここで大事なのは、客観的な事実であることです。

「こういうデータがある」「専門家の○○さんの研究によると……」「実際に計算をしてみたんですが……」というように、誰が見ても明らかであることを伝えればいいのです。

 このときに、「たぶんそう思う」というようなものしか出てこなければ、最初に言った「結論」が途端に不安定なものになってしまいます。

 話し上手と言われるためには、この2つを意識するだけです。結論を言い、その根拠を並べる。たったこれだけです。僕が人前や動画、番組内で話をするときは、このことしか考えていません。

「結論を言い、その根拠を並べる」。それが話し上手になるための一番の方法です。苦手意識がある人は、ぜひ覚えておくといいでしょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。