中国・大連の「小京都」、無期休業でも中国は痛くもかゆくもない理由8月末のプレオープン時には多くの観光客で賑わった小京都商店街(提供:出店テナント)

プレオープン後1週間で休業!
中国「小京都」に潜む、真の狙い

 中国東北部の大連で、プレオープン1週間で休業となり、日本でもニュースとなった「盛唐・小京都(以下、小京都)」。「柳条湖事件が発生した9月18日から再開する」と出店者向けに通達が出ていたが、中国の建国記念日である国慶節でも再オープンできず、休業のまま国慶節連休を迎えた。

 中国では9月18日を“国恥記念日”とし、中国全土で防空警報音響テストが実施されるため、中国在住の日本人もいやが応でもこの日のことを知ることになる。

 8月25日にプレオープンした小京都の概要については、他の記事やニュースに譲るが、結論から書くと、中国国内としては小京都はこのまま休業していても何の問題もないようだ。

 今回は日本のメディアが報じた内容とはまったく異なる、大連の住民たちから見た小京都についてお伝えしたいと思う。