サプライチェーン混乱、緩和の兆しPhoto:Mario Tama/gettyimages

 世界のサプライチェーン(供給網)の混乱が解消に向かい始めた。しかし、海運・製造・小売り各業界の経営幹部らは、来年まで通常に近い状態には戻らないと予想。新型コロナウイルスの感染拡大が主要な流通ハブに障害をもたらせば、貨物輸送の遅れが続くとの見方を示している。

 アジアでは、コロナ絡みの工場閉鎖、エネルギー不足、港湾処理能力の制限といった問題が、ここ数週間で緩和されてきた。米国の主要小売企業は、ホリデーシーズン中に必要となる商品の大半の仕入れを既に完了したという。海上輸送料金は記録的な高水準から下落した。