ひろゆきが「平気で他人をいじめる人への対処法」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

平気で他人をいじめる人

 学校でも職場でも、社会というのは、弱いものイジメがなくならないようにできています。無意識に「あいつより上だ」「あいつよりマシだ」と思うことで、なんとなく序列ができてしまい、見えないピラミッドがあらわれます。

 それがちょっとしたケンカや言い合いになったりするだけならいいのですが、たまにエスカレートしてしまって、1人だけを大きく傷つけてしまうことが起こってしまいます。世の中には、一定数、「平気で他人をいじめる人」がいるからです。

 自分がその標的になることもあるかもしれません。今回は、その対処法を考えるようにしましょう。

「心のお守り」になるもの

 まず、考えられる対処法は、「同情心を買うこと」です。

 いじめられていることを隠して我慢するとつらいだけなのですが、第三者にもわかってもらえるようにすると、助けてもらえる可能性が上がります。

 ネットでは、「共感」は拡散されます。「こんなことで困っている」という声は、いまや世界を越えて拡散されるような世の中です。

 いじめの構造は「見えるようにしてしまう」と、「見ていられない」のです。見るに耐えられない正義感が発動されるものです。

 だからこそ、いじめられていることは誰かに伝えないといけません。学校の中の場合だと、いじめは教師や親に「見えないように」おこなわれます。それは、見えてしまうと、いじめている側がマズい状況になってしまうことがわかっているからでしょう。

 ということで、まずは「証拠を残すこと」です。いじめられた痕跡を残しておく。いざとなったら誰かに見せられるようにする。それだけでも心のお守りになります。

「自分の成長のため」に使う

 いじめられたイラだちを、うまくエネルギーに変える人もいます。

 漫画家の蛭子能収さんは、日常生活はニコニコして生きていますが、少しでもイラっとしたことがあると、それを漫画のネタにしたそうです。

 ミュージシャンだって、失恋でどん底に落ちたときほど、いい曲が書けるといいます。お笑い芸人も、イライラしたときは客観的に自分を見つめて話のネタにします。

 そうやって、いじめられたモヤモヤを何か別のことに、できれば自分が成長する何かに、エネルギーをぶつけられるようにするとよいでしょう。そういうものを1つでも見つけておくと、人生はとてもラクになります。

 考えてみると、世の中は、他人をいじめてエネルギーを発散している人ばかりです。

 ワイドショーを見て文句を言ったり、匿名アカウントでTwitterや掲示板に悪口を書き込んだり、居酒屋で会社や上司の文句を言ったり。

 そういったエネルギーの発散をしている人は、別に何かを生み出すことはしません。そんな人たちと同じように、自分もいじめられた鬱憤を他人にぶつけてしまったら、それこそいじめる人とやっていることが一緒になります。

1%の努力』という本にも書いたことですが、人は基本的に「性善説」です。一部の卑怯な人は裏切ることをしますが、すぐに復讐をされて自分に跳ね返ってきます。世の中はそういうふうにできています。

 ということで、いじめられたときの対処法は、とにかくうまく自分のためにエネルギーに変換することです。彼らと同じような人にならないことです。いざとなれば、いつでも復讐できるように「心のお守り」をもって、うまくやり過ごせるように生きてみましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。