「ちっともお金が貯まらない」「ちゃんとしたいのに何もしていない」と悩んでいる人は、じつは「お金と向き合う重要性をわかっている人」だと言います。こう語るのは話題の新刊書『そのままやるだけ!お金超入門』を書いたマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「忙しくて忘れてしまう」「しくみを勉強しても何をやればいいのかわからないので、やらずじまい」なだけだというのです。そんなマネー初心者のために、「そのままやればいい」頼藤さんのアドバイスをお贈りします。(マンガ:きたがわかよこ)

ネット証券選びPhoto: Adobe Stock

このネット証券で始めなさい

 お金を増やす方法はさまざまありますが、突き詰めると「収入を増やす」「支出を減らす」「お金に働いてもらう」の3つしかありません。このうち、支出を減らしたり収入を増やしたりして、生活費の半年〜1年分のお金が貯まったら、ぜひ取り組むべきなのが「お金に働いてもらう」こと。つまり、投資です。銀行預金では金利がとても低いためお金を増やすことはほぼ不可能ですが、投資ならば年数%のリターンを得る期待ができます。

 投資の対象となる金融商品にはさまざまなものがあるのですが、まず取り組むべきは、投資家から集めたお金を運用のプロがまとめて運用する「投資信託」。それから、会社がお金を集めるために発行する株を売買する「株式投資」です。

 投資信託は、銀行や証券会社などの金融機関で購入できます。一方、株は証券会社でしか売買できません。ですから、投資をするならばまずは証券会社に口座を開設するのがおすすめです。

ネット証券選びのポイント

 株式投資は、証券会社に取引の注文を出して行います。証券会社は、投資信託の品揃えも銀行より充実しています。

 証券会社には、街に店舗を構える店舗証券と、インターネット上で営業しているネット証券があります。おすすめはネット証券。今はスマホでいつでもどこでも取引できる上、手数料が安いからです。

 ネット証券の中から、自分に合った証券会社を選ぶポイントには、手数料・アプリの使いやすさ・情報の充実度などがあります。

 個人差のある要素もありますが、SBI証券・楽天証券・マネックス証券ならばどこも総合的に見て充実していますので、間違いないでしょう。