株式投資をする人にぜひ読んで欲しい1冊が『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』だ。クイズを解きながら「株のトレードで勝つ技術」を身につける画期的な1冊だ。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。何万回にも及ぶ膨大な数のトレードから確立した「トレードで勝つ技術」を1冊に凝縮した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

株トレPhoto: Adobe Stock

ローソクチャートの見方をおさらい

 ローソク足は江戸時代の相場師・本間宗久が考案したチャートで、相場の強弱を見るのにとても便利です。1日の動きを示す日足、1週間の動きを示す週足などがあります。

日足の仕組み日足の仕組み(陽線と陰線の値動きの違い)

 1日の値動きから、始値・高値・安値・終値の4つを取り出し、まず始値と終値からローソクのろうの部分を書きます。始値→終値が上昇なら白抜きとし「陽線」と呼びます。

 下落なら黒で塗りつぶし「陰線」と呼びます。それに高値と安値を加えて、線で結べば、ローソク足の完成です。高値までの線を「上ヒゲ」、安値までの線を「下ヒゲ」と呼びます。

株式投資のクイズに挑戦

 I社とJ社、売るならどっち?

 18営業日のローソク足(日足)を見て、判断してください。どちらも50円の範囲内で「行ったり来たり」です。

I社のローソク足(日足)I社のローソク足(日足)
J社のローソク足(日足)J社のローソク足(日足)

【ヒント】相場の強弱を感じ取れ!

 パッと見ただけで、相場の強弱を感じることができるのがローソク足。陰線が多いと「弱そう」、陽線が多いと「強そう」と感じとれます。その見方で間違っていません。

 I社を見ると、陽線のほうが多いですが、陰線のほうが長い。J社はその逆。さて、どう判断すべきでしょう?