「エキゾチックアニマルはかわいい」で炎上したテレビ番組は何がいけなかったかコツメカワウソ Photo:exs/gettyimages

ハリネズミやコツメカワウソなど「エキゾチックアニマル」の飼育が、近年ブームとなりつつあるらしい。しかし、犬や猫と違い、珍しいだけに飼育が難しい。11月には、これを取り上げた朝の情報番組が「かわいい面だけを取り上げるな」という理由で「炎上」している。(フリーライター 武藤弘樹)

再注目されるエキゾチックアニマル
飼育に懐疑的な声も

「エキゾチックアニマル」を飼うのがはやっているらしい。「エキゾチックアニマル」に明確な定義はないが、「犬猫以外のペット(魚を除く)」といったニュアンスで用いられることが多い。カワウソ、フェレット、ハリネズミなどは「エキゾチックアニマル」ど真ん中の動物たちであるが、ウサギやハムスターがそう呼ばれることもある。

 1990年代に一度ブームがあったが、それから落ち着いてそこそこの人気を集めつつ、今また注目されている。先日たまたま、フェレットを飼っている人が2名同席する場に居合わせて、「本当にはやっているのだな」と感じさせられた。

 ペットを飼う人が増えるのは、基本的には好ましいことである。飼い主とペットの絆が多く育まれるほど、それは世界が愛に包まれるということであり、愛が増えるほどあおり運転やネットの誹謗(ひぼう)中傷が減るはずだからである(と、筆者は思っている)。筆者は無宗教、かつ破壊的なロックが好きだが、齢も40を超えると、やはり自然と意識されてくる愛の偉大さである。

 しかしペットの飼育、ことエキゾチックアニマルに関しては懐疑的な声もある。そこで指摘されているいくつかの問題点とどのように向き合えばいいか。悲しみを減らして愛を増やすには、どうしていけばいいかを考えたい。