「今の会社で働き続けていいのかな?」「でも、転職するのは怖いな……」。働き方が大きく変わるなか、そんな悩みを抱える人は多いだろう。高卒から、30歳で年収1000万円超という驚きの経歴をもつ山下良輔さんは、そんな「転職迷子」たちから圧倒的な支持を得ている。山下さんは12月に出版した初の著書『転職が僕らを助けてくれる――新卒で入れなかったあの会社に入社する方法』で、自らの転職経験を全て公開している。
その戦略は「外資系やコンサル業界は、学歴エリートでなくても入れる」「職歴に一貫性はなくてもいい」など、これまでの「転職の常識」を塗り替えるものばかりだ。どうしたら人生を変える転職ができるのか、どうしたらいい会社選びができるのか。この連載では本書より一部を特別に公開する。

全身ユニクロでも信頼を得られる人は「4つの細部」だけを気にしているPhoto: Adobe Stock

 では、転職で評価される「清潔感」とはいったい何でしょうか。実は、この「定義」と「優先度」があいまいな人が多く、そのため間違った努力をしてしまっています。

 僕が考える「清潔感」とは、次の4つの要素で決まります(優先度の高いほうから並べました)。
①髪:短く保つ
②服のサイズ:ジャスト
③眉毛:輪郭を整える
④肌:肌荒れをなくす

 詳細はこれから説明していきますが、その前に、ぜひ覚えておいてもらいたいことがあります。身だしなみも、実はビジネススキルと全く同じで速く、最高効率で改善するにはコツがあるのです。

 ひとつは、「基本から」やること。Twitterで僕の美容ケアなどに興味を持ってくれるのはとてもありがたいのですが、いきなり「高いスーツを買いました!」「高額な化粧水を買いました!」「パーソナルトレーニングに通い始めました!」と報告してくれる人がいます。もちろんやる気があるのは何より素晴らしいことなのですが、続けられないと意味がありません。まずは誰でもできて、一見くだらないように見える基本から。この点は仮に美容上級者になっても同じなので、心に留めてください。

 そしてもうひとつのコツは、優先度。「転職への影響が大きい順に」やることです。髪と服のサイズの優先度を高くしたのは、この2つをやれていないと「マイナス」、つまり相手に不快感を与えてしまうからです。逆に、この2つを今すぐ改善するだけで、転職で悪い印象を与えるリスクはかなり低くできると思います。

 たとえ全身ユニクロのスーツだとしても、清潔感がある人は信頼を得られます。