米国における
労働者の自発的離職率(9月)

米国における労働者の自発的離職率(9月)出所:米労働省労働統計局

 米国のインフレ率高騰がどれだけ続くのか議論が白熱している。鍵を握るのは、今後賃金と物価との上昇スパイラルに発展していくかだ。

 注目すべきは労働者による自主的な離職の動きで、2021年9月に過去既往最高の3.0%に達した離職率は止まる気配がない。離職率は景気が良くなると求人増で高まるが、金融危機後に1.2%にまで下落した後、前回の景気ピークの19年でも2.4%だった。

 離職率の高まりは賃金上昇の先行指標であるとの研究がある。実際、直近で転職をした人の1時間当たりの賃金が4.3%伸びたのに対し、同じ職に止まった人の伸びは3.2%に止まっている。もともと転職者の賃金の伸びが高い傾向はあるが、その差が足元数カ月で急拡大しているのだ。