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「やめる」ことは「逃げ」じゃないPhoto: Adobe Stock

新しい自分に生まれ変わる「やめる勇気」

きょうのひとことは、
「やめることも前進よ」

何かをやめるというと、あまり良いイメージを抱かないかもしれません。

何かがうまくいかないからやめる、というイメージで捉えるケースが多いからです。

しかし、それは完全に間違っています。

何かをはじめることが正解とも限らないし、何かを続けることも正解とは限りません。

もちろん、何かをやめることが正解とも限りませんが、自分で決めたことであれば、それはすべて前進しているということなんです。

自分の体はひとつしかありませんから、何かをはじめようとすると、何かをやめなくてはいけないこともあります。

何かをやめるということは、その先に向けての前進という捉え方もできるわけです。

ところが、一般的には何かをはじめるということはポジティブに捉えられ、何かをやめるというのはネガティブに捉えられます。

そういう価値観に囚われていると、なかなかやめることができません。

これまで費やした手間暇やお金なんかがもったいないと思って、やめるにやめられなくなることもあるでしょう。

しかし、こうした考え方だと、合理的な判断ができなくなります。

自分で考えて、もっと大切なこと、やりたいことがあって先に進もうとするときに、1つ手放そうとしてやめるわけです。

これまで費やしたことがストッパーになるより、前進を選択するべきなのです。

よくいわれる「勇気ある撤退」というのは正しくて、これまでやってきたことが、仮に「損切り」になったとしても、勇気を持ってやめる決断をするべきときがあります。

何かをはじめることと、やめることは、同じぐらいに立派で素敵なことなのです。

きょうのひとことは、
「やめることも前進よ」
でした。

参考になったかしら?