感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教える<br />目標達成の技術イラスト:カツヤマケイコ

夢を現実に変える

きょうのひとことは、
「目標を書き出してみましょ!」

目標を立てるということは、けっこう大事なことなんです。

目標を立てるといっても、決意表明をして自分を追い込むためではありません。

自分の目標を明確化して、それを意識することが大事なのです。

目標を達成できるか、できないかは、ひとまず脇に置いておいて、「いつまでに、どんなことを目指すか」という計画を立てます。

それによって、自分がやりたいことを“見える化”できるんですね。

もし、なにか実現したい夢を抱いているのであれば、「いつまでに、何をするか」という目標を立てて、意識するようにしておくといいです。

それによって、「自分がどれだけできたか」ということも“見える化”できます。

目標を立てるときは、「幸せになりたい」「お金がもっと欲しい」「仕事でよい成績をあげたい」といった漠然としたものではなく、たとえば「半年で体重を5kg落とす」というダイエットのように、数値を入れるようにすると効果的です。

すると、ことあるごとに意識して振り返り、実現しやすくなります。

目標を立てて書いておくことの有効性については、米ハーバード・ビジネス・スクールが1979年から10年かけて行った調査が有名です。

当時の学生たちに「目標を紙に書いているかどうか」と質問したところ、以下のような結果となりました。

目標を立て、それを紙に書いている=3%
目標を立てているが、紙には書いていない=13%
目標を立てていない=84%

そして10年後、卒業生たちを追跡調査した結果、「目標を立て、それを紙に書いている」と答えた3%の平均収入は、残り97%の10倍だったというのです。

自分の目標を実現できる人とできない人の違いというのは、実現化のスキーム(行動の計画や構想)があるかないかが大きいともいえます。

夢を夢のまま切り離して放置した状態だと、実現できることであっても実現できないままになりがちです。

自分の実現力を高める第一歩として、なるべく具体的数値とともに目標を立てて書いておく。

その抱負を周りの人に宣言して有言実行すると、より実現しやすくなるタイプの人もいます。

きょうのひとことは、
「目標を書き出してみましょ!」
でした。

参考になったかしら?