銀行信金信組勝ち残りランキング#20Photo:S-E-R-G-O/gettyimages

財務指標や市場評価などあらゆるデータを用いて、銀行、信用金庫、信用組合を徹底的に分析し、業界激変の時代に生き残れる金融機関を選別する特集『銀行・信金・信組 勝ち残りランキング』(全21回)。#20では、北部九州(福岡県・大分県・佐賀県・長崎県・熊本県)に本店を構える31信金・信組の独自ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 田上貴大)

ダイヤモンド編集部が独自試算
北部九州の31信金・信組「勝ち残りランキング」

 地方経済の「最後の支え手」である信用金庫と信用組合。コロナ禍は、その融資の目利き力をいや応なく問いただし、今後も勝ち残る信金・信組を浮き彫りにしようとしている。

 コロナ禍初期は、貸し倒れても金融機関の懐が痛まない実質無利子・無担保融資を活用できた。だが、すぐに制度では対応し切れなくなり、企業から通常融資を求める声が上がった。

 この状況は、信金・信組の融資姿勢に差をもたらしたようだ。実際に都内の信金首脳は、「不思議で仕方ないが、融資が全く伸びていない信金がある」と首をかしげる。

 今年に入ってから、足元で変異株が猛威を振るい、コロナ禍の「第6波」への警戒心が高まっている。おのずと金融機関の出番が増えるのは間違いない。

 特集『銀行・信金・信組 勝ち残りランキング』では、収益力や地域密着度などを総合的に分析することで、コロナ禍でも実力を発揮した信金と信組をあぶり出す「勝ち残りランキング」を作成した。ランキングが上位である信金・信組ほど、今後も頼りにできるといえるだろう。

 今回は地域別の勝ち残りランキングのうち、北部九州(福岡県・大分県・佐賀県・長崎県・熊本県)に本店を構える31信金・信組の結果をお届けする。次ページで順位を確認してほしい。