「どんな人でも運がよくなれる」、それが風水の持つ力です。
そういうと、まるで魔法のようだと思われるかもしれませんが、風水とは、自分の力で運気を引き寄せるための法則を解き明かした学問であり、その法則をしっかりと守れば、どんな人にも自分の思い描く幸せが訪れるものです。
この連載では、風水とは何かを解き明かし、日常生活での「衣」「食」「住」「動」すべてを使って運を上げる方法を紹介しています。風水を知り、実践して、これまであきらめていた夢や目標を実現してみませんか?

西に黄色? パワーストーン?<br />何を置けば運がよくなるのか?Photo: Adobe Stock

インテリアは「プラス」より「マイナス」を

運のいい空間をつくろうとするとき、多くの人がまず考えるのは、「運をよくするためのアイテムを置く」ことです。

これは、日本で最初に広まった風水が、「西に黄色いものを置く」「パワーストーンで運気を上げる」というように、空間に何かを「プラスする」ことで運気を上げていくスタイルだったことが影響しているのかもしれません。

でも本来、インテリア風水は、自分にとって必要のないもの、ストレスになるもの、運を妨げているものを取り除くことから始めるもの。つまり、「プラス」ではなく「マイナス」からスタートするのが正しいやり方なのです。

もちろん、プラスすることが悪いわけではありません。ただ、手をつける順番としてはマイナスが先。余計なものがたくさんある空間は、いわばゴミ置き場のようなものです。そこに運がよくなるようなアイテムを置いても、その効果はゴミの発する悪い気によって打ち消されてしまいます。

こうお話しすると、「捨てるものなんてない」「全部使っているものだし」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、今、あなたがいる部屋を見回してみてください。全然使っていないけれど、捨てるのがもったいないからと置いてあるものはありませんか? おみやげにもらった民芸品や景品のマスコットなどを、何となくテレビの横や玄関の靴箱の上に飾りっぱなしにしていませんか? ずっと同じ場所に同じものが置いてあると、人の目はそれに慣れ、いつの間にか気にならなくなってしまいます。だからこそ、ときどき空間を見直して、「その雑貨はそこに飾っておくべき?」「これは本当に必要?」と問い直す必要があるのです。

いらないもの、自分にとって有益でないものを手放すことは、自分の中にある悪い気を手放すこと。いらないものを捨てるとスッキリするのは、そのためです。「何を置けば運がよくなるの?」ではなく、「何を減らしたら運がよくなるの?」と考える、まずはそこから始めましょう。

 本原稿は、李家幽竹著『どんな運も、思いのまま! 李家幽竹の風水大全』からの抜粋です。この本では、風水とは何かを解き明かし、日常生活での「衣」「食」「住」「動」すべてを使って運を上げる方法を紹介しています。風水を知り、実践して、これまであきらめていた夢や目標を実現してみませんか?(次回へ続く)

西に黄色? パワーストーン?<br />何を置けば運がよくなるのか?

李家幽竹(りのいえ・ゆうちく)
韓国・李朝の流れをくむ、ただ一人の風水師。「風水とは、環境を整えて運を呼ぶ環境学」という考え方のもと、衣・食・住、行動全般にわたるさまざまな分野でアドバイスを行っている。女性らしい独自のセンスで展開する風水論は幅広い層に支持されている。現在、テレビ・ラジオ・雑誌・セミナーなどで幅広く活躍。風水を仕事にする人材を育成するため、「一般社団法人 李家幽竹空間風水学会」を設立し、理事長をつとめる。
主な著書に、『ナンバー1風水師が教える運のいい人の仕事の習慣』『改訂新版 絶対、運が良くなる旅行風水』『絶対、運が良くなるパワースポット』『絶対、お金に好かれる! 金運風水』(以上、ダイヤモンド社)、『おそうじ風水』『運がよくなる 風水収納&整理術』(以上、PHP文庫)、『最強 パワーストーン風水』(秀和システム)、『李家幽竹の開運風水』『九星別365日の幸せ風水』シリーズ(以上、世界文化社)など多数。
オフィシャルウェブサイトでは会員限定の風水コンテンツを配信中。