オミクロン株「第6波」感染急拡大、ピークは早くても2月初旬の理由Photo:PIXTA

新型コロナ感染拡大
第6波に巻き込まれた日本

 昨年秋頃、かなり抑制されていた新型コロナの感染者数は、年末に向けて徐々に増加に転じ、年明け早々増加ペースを一気に上げている。今年こそは、いよいよアフターコロナかという期待もあったが、日本も感染拡大第6波に飲み込まれたようだ。

 もっとも、世界では昨年のうちから、オミクロン型の登場とともに、第6波が猛威を奮っていた。むしろ、日本の感染がこれまであまり増えていなかったことを評価すべきかもしれない。

 図表1は、人口100万人当たりの新規感染者数の推移を世界と日本とで比べてみたものだ。昨年夏の第5波まで、日本の感染状況は、世界の動きとほぼ連動していた。だが第6波では、世界で感染が拡大しても、日本では感染が抑えられている状況が続いた。

 その前の第5波では、日本の感染状況が世界全体よりも深刻だったこともあって、日本における感染状況の落ち着きが「謎」という言い方もされた。