仕事や人間関係…しんどいことが多い、という人にぜひ読んでもらいたいのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterを開始して2年半でフォロワーは12万人を突破、10万超えいいねを連発し、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。仕事・人間関係で生き抜く知恵が詰まった本書。今回は、発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。

「いつかわかり合える」的な努力はムダ!? 心を消耗しないために知っておくべき「人間関係の法則」とはPhoto: Adobe Stock

「どうがんばっても、自分を嫌いな人は1割いる」

人間関係の悩みは、究極「なんで自分のことをわかってもらえないんだろう」だと思います。

相手に理解してもらおうと努力しているのに、報われずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

私の経験上、絶対にわかり合えない人はいます。

リアルの人間関係では、漫画やドラマみたいに、最後にはおたがいわかり合えてハッピーエンドを迎える、という展開はほとんどありません。

みなさんは人間関係の「1対2対7の法則」という話を聞いたことはありますか?

私は『ストレスフリー超大全』(樺沢紫苑著 ダイヤモンド社刊)ではじめて知ったのですが、人間関係では、どんなことがあっても敵になる人が1割、好意的な人が2割、中立な人が7割いるそうです。

私はメンタルダウンする前、「人はいつかきっとわかり合える」と信じていました。

上司からパワハラを受けていたときも、「私の伝え方が悪いだけ」とか「認めてもらえるようにもっとがんばろう」と思い、時間と労力を投入し続けました。でも、ついにわかり合えることはなく、壊れてしまいました。